Chromebookでベクター画像編集を行うならInkscape

Chromebookでベクター画像編集を行うならInkscape
- Inkscapeとは？
- InkscapeはChromebookにもインストールできる
ChromebookにInkscapeをインストールする方法
ChromebookにInkscapeをインストールする方法解説動画

Chromebookでベクター画像編集を行うならInkscape

Inkscapeとは？

Inkscape（インクスケープ）は、オープンソースで開発されたベクター画像編集ソフトウェア（ドローソフト）です。

Inkscapeは、基本図形の配置やペンツールを使ったベジェ曲線などでパスを利用してベクター形式の画像を作成することができます。

ここで、ベクター画像について説明します。

ベクター画像とは、数学的な関数を用いて線や曲線、形状を描画するデジタル画像のことです。画像を拡大や縮小をしても画質が劣化しないという大きな特徴があります。また、ファイルサイズが小さいことというメリットがあります。

ただし、ベクター形式は写真のような複雑な画像や細かいディテールを表現するのが難しいというデメリットもあります。

写真のような複雑な画像や細かいディテールを表現するイラストではなく、シンプルな形状や色塗りのイラストを描く場合には、拡大縮小による画質が劣化することなく、きれいな仕上がりが得られるため、ベクター画像でイラストを描く人は多くいます。

ベクター画像編集ソフトウェア（ドローソフト）を代表するソフトにAdobe Illustratorがあり、Inkscapeは、そのAdobe Illustratorの代替ソフトとしてもよく紹介されますが、この2つのソフトにはいくつかの違いがあります。

Adobe Illustratorは商業印刷物を作成するためにCMYKモードを備えていますが、Inkscapeは主にWeb向けの画像作成を目的としており、RGBモードのみをサポートしています。

RGBモードのデータを印刷すると色が暗くなってしまうため、思った通りの色で印刷できないことがあります。そのため、Inkscapeは商業印刷には向いていません。

しかし、一般のビジネス用途で使われるMicrosoft OfficeもRGBモードのみをサポートしていますが、Officeで作成したデータを印刷して色が暗くなっても大きな問題にはならないことがほとんどで、また、Webで使用する画像を作成する際にはRGBモードが適しているため、商業印刷以外の用途であれば、InkscapeはAdobe Illustratorの代替として十分に活用出来ます。

※Inkscapeで作成したデータを商業印刷に使用したい場合は、RGB入稿を受け付けている印刷所に依頼することで、最適なCMYKに変換して印刷してもらうことが可能です。

InkscapeはChromebookにもインストールできる

Inkscapeをクロスプラットフォームのソフトウェアで、Windows版、Mac OS、Linux版も準備されていますが、Chromebook版はありません。
しかし安心してください。
ChromebookのLinux開発環境をオンにすれば、Chromebookにもインストール出来て使用できます。
ChromebookのLinux開発環境をオンにする方法は、以下のサイトに詳しく載ってますので、これを参考に行って下さい。