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Stable Diffusion WebUI Forgeでベクター風イラストを生成する
ビジネス用途の資料にも役立つベクター風イラスト
ベクター風イラストとは、線や形をシンプルに表現できるスタイルです。
ストック画像素材として人気があります。
主にマスメディアなどに使用されますが、ビジネス資料作成やブログのイラストなどにも役立ちます。
ベクター風イラストが人気のある理由
ベクター風イラストが人気の理由は、以下の3点が挙げられます。
- 情報をスッキリ、分かりやすく出来る…線や形をシンプルに表現できるスタイルなので、複雑な情報も分かりやすく出来る
- 印象アップで信頼感を演出が出来る…シンプルでスタイリッシュなデザインのイラストなので、資料やサイトの訴求力を高めることが出来る
- 視覚で魅せる、目を引くアクセントを付けることが出来る…写真や文章とは異なるシンプルな表現のスタイルなので、ユーザーの視線を惹きつけ、興味を引く効果がある
ベクター風イラストは初心者には描くのが大変
従来、ベクター風イラストは、Adobe IllustratorやInkscapeなどのドローソフトを使って制作します。しかし、これらのソフトを使いこなすには、ベジェ曲線などの専門的な技術が必要であり、習得に時間がかかるため、初心者には描くには敷居が高いという問題があります。
Stable Diffusion WebUI Forgeでベクター風イラストを生成する
Adobe IllustratorやInkscapeなどのドローソフトが使えないと作れないのがベクター風イラストなのですが、Stable Diffusion WebUI Forgeという画像生成AIを使えば簡単に生成できます。プロンプトと呼ばれる指示文を入力するだけで、簡単にベクター風イラストを生成することができます。今回のブログ記事では、Stable Diffusion WebUI Forgeという画像生成AIを使って、ベクター風のイラストの生成の方法をご紹介します。
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![](http://image.moshimo.com/af-img/1762/000000038398.png)
Stable Diffusion WebUI Forgeでベクター風イラストを生成する方法
Stable Diffusion WebUI Forgeでベクター風イラストを生成する
今回ですが、モデルですが、アニメ・漫画系モデルのEmi 2.5を使用します。
Emi 2.5の元のモデルとなるEmi 2は、Danbooruなどの無断転載サイトにある無断転載画像を追加学習していなくまた、Emi 2.5にも、そのような無断転載画像を追加学習していないため仕様に比較的安心なモデルで、商業利用が可能です。
また今回はサイズを1080×1080、生成枚数は4枚にします。
設定は左側のWidth、heightでサイズを入力し、Batch countに生成する枚数を入力します。
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Stable Diffusion WebUI Forgeでベクター風イラストを生成する方法ですが、以下の基本的なプロンプトを使います。
simple vector illustration,生成したいもの
生成したいものは、自分の生成したい絵のプロンプトです。
プロンプトは英語で入力してください。
英語が苦手な方は、翻訳サイトで生成したいものを英語にして下さい。
また的確な英語のプロンプトを作るのに、Chatgptなどに質問してもいいでしょう。
今回は、Chatgptに質問して作ったプロンプトを入力します。
そのプロンプトを、生成するものを説明に入力します。
例えば、会議をするビジネスパーソンを生成したい場合は、英語で以下のプロンプトを入力します。
simple vector illustration,Business professionals in a meeting,sitting around a conference table,discussing and presenting ideas in a modern office,
その後にGenerateをクリックします。
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すると、4枚、ベクター風イラストが生成されます。
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思ったよりいいベクター風イラストが生成されました。正直、これを商業メディアに使うにはイマイチな感じはしますが、ちょっとした資料のカットに使えそうなイラストが生成されたと思います。
私は、実際に絵を描くのですが、画像生成AIを自分の絵を描く際の構図のアイデアツールとして使っているので、これだけのものを生成してくれたら、もう十分です。
絵の構図のアイデアは、資料を探すのが大変なので、いいアシスタントになってくれるなって思いました。
最後に生成したStable Diffusion WebUI Forgeで生成したベクター風イラストを数点お見せします。
<ヘアカットする日本人美容師>
simple vector illustration,A Japanese hairstylist cutting a client's hair in a modern salon,focused and professional
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<冬をおしゃれにコーディネートする若い日本人女性>
simple vector illustration,A stylish young Japanese woman in a fashionable winter outfit, wearing a warm coat, scarf, and boots, standing in a snowy urban setting
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<ヒップホップダンスを踊る日本人の女の子>
simple vector illustration,A young Japanese girl performing hip-hop dance, wearing a stylish streetwear outfit, striking a dynamic pose on an urban stage
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<パソコンを使ってプログラミングするビジネススーツを着た日本人女性>
simple vector illustration,A Japanese woman in a business suit, programming on a laptop in a modern office, focused and professional
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<会社の前で会社案内をするビジネススーツを着た日本人の女性社員>
simple vector illustration,A Japanese female employee in a business suit standing in front of a company building, smiling and giving a company tour
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<握手をする男性社員と女性社員>
simple vector illustration,A male and female employee in business attire shaking hands in a professional office setting,smiling
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画像生成AIに関して
画像生成AIに対しては、さまざまな否定的な声を聞きます。
絵を仕事にしている人の中には「自分の仕事を奪われるのではないか」という不安から敵視する声があります。多くの画像生成AIが既存の絵を無断で学習していることに対して「著作権の問題はどうなっているのか?」と疑問の声もあります。 絵を学んでいる人の中には「自分が積み重ねてきた努力が否定されている気がする」と感じる人もおり、そのような理由から否定的な意見を持つ人もいます。
しかし、私は、ただ否定するのではなく、実際に使ってみた上で意見を持つことが重要ではないかと思います。
現在、テック企業は生成AIを広めることで利益拡大を図っており、赤字を抱えながらも積極的に投資を続けて、いろんなサービスを提供しています。このような状況なので、今後、パソコンを使うユーザーは、画像生成AIを含めた生成AIを活用する機会が自然と多くなると思います。
私自身、絵を描く人間として興味津々で、実際に画像生成AIを使ってみました。
その結果、画像生成AIは自分では思いつかないような構図などを生成してくれるため、アイデア出しのツールとして活用できるなと思いました。
画像生成AIを含めた生成AIはあくまで作業をサポートするためのツールであり、別に完璧な答えを出すものではないと思います。パソコンである以上、どんなに技術が進んでも間違いを出します。優秀なプログラマーが作ったプログラムでもバグが発生するのと同じです。
実際にAIが生成した絵を見て、「この構図なら自分ならこう描く」と思うことが多く、そのまま使う気にはなれませんでした。著作権侵害のリスクを考えると、訴えられる可能性もゼロではないから、テック企業の利益追求のためのツールのために訴えられるのはたまったもんじゃない、とも思います。
ただし、私は画像生成AIを活用して絵を作品として扱う人を否定するつもりはありません。AIで生成された画像は誰でも同じように作れるため、個性が出にくいから、たとえ下手でも生成された絵を参考にして自分なりに描く方がいいのではと思いますすが、これはあくまで絵を描ける人間としての意見であり、他人に押し付けることではありません。
画像生成AIが生成した絵を自分の作品として扱う人は、画像生成AIを使ってみて、自分で導いた答えなので、それを否定する気にはなれません。
私は絵のアイデアツールとして画像生成AIを使っているので、別にイメージ通りの絵が生成する気もないのですが、画像生成AIを使う人の中には、イメージを完璧に再現するためにプロンプトを工夫する人もいます。試しに同じことを自分で行って感じたのは、それが非常に難しいということで、プロンプトを工夫してイメージ通りの絵を生成できる人は、素直にすごいと思います。
ただし、著作権の問題は常につきまといます。AIで生成した画像を自分の作品として扱う場合、著作権侵害で訴えられた場合は、自分で責任を負うべきです。
ただ仕事の資料などで使う画像となると、自分だけの責任だけで著作権の問題は済む話ではありません。
私は、仕事の資料などで使う場合、著作権侵害を考え、生成された画像をそのまま使用するのではなく、Googleの「画像で検索」機能などを活用して類似画像を調べるのがいいかな、と思います。検索窓にフリー素材と入力すると、その中には生成された画像に似たフリー素材として自由に使える画像が出てくるので、それを利用する方が著作権侵害を避けられます。
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▲Googleの画像検索で、生成した画像を読み込み、検索窓にフリー素材と入力すると、生成された画像に似たフリー素材として自由に使える画像が出てくるのでそれを使うと、著作権侵害は避けられます。
たとえ生成AIで作った画像生成AIを否定する答えを出した人でも、実際に使ってみて、そこから得られるものは多くあると思います。例えば、仕事で生成AIを活用する際、作業効率を上げるためのプロンプトの書き方が重要になりますが、その書き方を画像生成AIを通じて学ぶこともできると思います。
ただ一方で、子どもがAIを使用する場合は注意が必要だと思っています。子どもは無知なので、著作権侵害かどうかを判断できないため、画像生成AIを含めた生成AIでビジネスをして利益を上げたいテック企業という大人たちが集まる集団は、何らかの対策を考えた方がいいのでは、とは思います。
私は、画像生成AIを実際に使ってみて、自分なりの意見を持つことが大切だと思います。
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