Keynoteでイラストを描く
Apple製のデバイスで使用できるプレゼンテーションソフト Keynote
プレゼンテーションソフトというと、PowerPointが有名だと思います。
Windows、Mac両方で使用できる点で、多くの方が使われているのではないでしょうか?
しかし、プレゼンテーションソフトは、別にPowerPointだけではありません。
Keynoteもあります。
このKeynoteは、Apple純正のプレゼンテーションソフトで、Mac、iPad、iPhoneというApple製のデバイスで使用できます(Apple IDを持っていれば、iCloud.comで、WindowsでもWebブラウザで使用することはできますが、フォントなど使いすることはできない、機能が限定的である、動画の書き出しが出来ないなど、アップル製のデバイスのように使用することは出来ません)。
イラストが簡単に描けるKeynote
プレゼンテーションソフトは、Adobe IllustratorやInkscapeと同じドローソフトです。
以前、このブログでPowerPointを使ってベクター画像のイラスト書く記事を書きましたが、実はKeynoteでもベクター画像のイラストを描くことが出来ます。
しかもPowerPointより簡単な造作でイラストが描けます。
今回のブログ記事では、Keynoteでベクター画像のイラストを描く方法をご紹介します。
なお、iCloud.comでは、残念ながらイラストを描くことができませ遠。
![](http://image.moshimo.com/af-img/2262/000000036328.png)
![](http://image.moshimo.com/af-img/1762/000000038398.png)
Keynoteでイラストを描く方法
① 下絵になる絵を準備する
メディアをクリックすると、[選択]をクリックします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/001-3.png)
下絵にする絵を選択し、[挿入]をクリックします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/002-3.png)
下絵が配置されます。
右のサイドバーの[フォーマット]をクリックし、[スタイル]をクリックします。すると[透明度]という項目があるので、スライダーを動かして任意の数値にします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/004-3.png)
② 下絵の輪郭をペンツールを使って線を引く
これから下絵の輪郭に沿って線を引いていきます。
例として、顔の輪郭を引いてきます。
線を引くのに、ペンツールを使います。
ペンツールを使うには、[図形]をクリックして、右上のペンのマークを押します。
まず引きたい下絵の顔の輪郭の上をクリックします。
すると最初のポイントが追加されます。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/006-3.png)
ポインタを動かして、下絵の輪郭に沿ってクリックしていきます。
ポイントがドンドン追加されていきます。
曲線になっていませんが、気にしないで作業を続けてください。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/007-3.png)
最後に最初のポイントをクリックします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/008-3.png)
すると曲線セグメント(赤い●)が現れます。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/009-3.png)
曲線セグメントを外側にドラッグ&ドロップします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/010-3.png)
すると直線だった線が曲線になります。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/011-2.png)
あとは、ポインタで曲線セグメントをクリックします。
すると曲線セグメントを移動させたり、ドラッグ&ドロップして下絵の顔の輪郭に曲線を合わせることができます。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/012-2.png)
この作業を繰り返して、ペンツールで引いた下絵の顔を輪郭です。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/013-2.png)
あとは、髪などを、同じ作業でペンツールで線を引いていきます。
それで下絵の輪郭をすべて引いたのが以下のものです。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/014-2.png)
下絵はいらないので、編集から[削除]で消します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/015-1.png)
これで下絵を削除され、ペンツールで引いた線のみのイラストになります。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/016-1.png)
③ 色を塗る
ペンツールで描いたイラストに色を塗っていきます。
色を塗るのは非常に簡単です。
ここでは例として、顔、手、脚に肌色を塗っていきます。
shiftキーを押しながら、顔、手、脚をクリックして選択します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/017-1.png)
[フォーマット]の[スタイル]の[塗りつぶし]から[カラー塗りつぶし]を選択します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/018-1.png)
レインボーのアイコンをクリックします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/019-1.png)
[カラー塗りつぶし]のパネルが現れるので、そこから肌色を選ぶと、顔、手、脚が肌色になります。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/020-1.png)
色を塗ると、この場合と首あたりの部分が全面に出ていたりします。
それを再背面にします。
その方法ですが、全面に出ている部分を選択します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/021-1.png)
右クリックして、[最背面]をクリックします。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/022-1.png)
すると、全面に出ていた部分が最背面に送られます。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/023-1.png)
線のみの色を変更したい場合は、以下の方法で行こないます。
色の変更をしたい線をshiftキーを押しながら選択します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/024-1.png)
[フォーマット]の[スタイル]の[線]の、色が付いたボックス又はレンボーのアイコンをクリックして、任意の色にします(今回は白にしました)。
すると線の色が変更されます。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/026-1.png)
この作業を繰り返して、出来上がったイラストが以下のものです。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/027-1.png)
④ 線の幅を決める
最後に線の幅を決めます。
囲んで、イラストを全て選択します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/028-1.png)
[フォーマット]の[スタイル]の[枠線]から線幅を決めます。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/029-1.png)
これでKeynoteのペンツールを使って描いたイラストの完成です。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/030-1.png)
⑤ 他のドローソフトで開く方法
Keynoteのペンツールで作ったイラストはベクター画像です。
なので、他のドローソフトで、使用したいというケースもあると思います。
今回は、Macで使用できるドローソフトのAdobe IllustratorやInkscapeで開く方法、同じくMacで使用できるプレゼンテーションソフトのPowerPointとWPS Officeプレゼンテーションで開く方法をご紹介ます。
Keynoteのペンツールで作ったイラストをドローソフトのAdobe IllustratorやInkscapeで開く場合は、KeynoteのファイルをPDF形式で保存します。
ファイルメニューの[書き出し]からPDFを選択します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/031-1.png)
任意の場所に保存します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/032-1.png)
あとはそのPDFファイルをAdobe IllustratorやInkscapeで開くだけです。
以下がAdobe Illustratorで開いたイラストです。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/033-1.png)
以下がInkscapeで開いたものです。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/034-1.png)
両方とも編集可能です。
Keynoteのペンツールで作ったイラストをプレゼンテーションソフトのPowerPointやWPS Officeプレゼンテーションで開く場合は、KeynoteのファイルをPowerPoint形式で、任意の場所に保存します。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/035-1.png)
以下がPowerPointで開いたものです。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/036-1.png)
以下がWPS Officeプレゼンテーションで開いたものです。
![](https://nabesang.com/wp-content/uploads/2023/12/037-1.png)
両方とも編集可能です。
【解説動画】
「Keynoteでイラストを描く!Adobe IllustratorやInkscapeより簡単」の動画を作成しましたので、ブログ記事では分かりにくいという方は、ご参考に見て頂けたら幸いです。
時間がない人のために作成したショート動画
時間がある人のために作った動画
![](http://image.moshimo.com/af-img/2262/000000036328.png)
![](http://image.moshimo.com/af-img/1762/000000038398.png)