
PowerPointの箇条書きを見やすくする
PowerPointで、プレゼン資料を作る際に、箇条書きを使用する場合があります。
箇条書きのメリットですが、長い文章で説明するよりも、情報を簡潔にまとめ、視覚的に分かりやすく伝えることが出来ることです。
プレゼンテーションを行う際は、多くの情報を、限られた時間で伝える必要があります。
長文で説明すると時間がかかってしまうのに対して、情報を簡潔にまとめ、視覚的に分かりやすく伝えることが出来る箇条書きは時間がかかりません。
そのため、プレゼンテーションを行う際に、箇条書きを使うことは非常に有効的です。
PowerPointには最初から箇条書きのボタンがついており、簡単に使用することが出来ますが、デフォルト設定だと、箇条書きが見栄え的にわかりづらかったり、デザイン的に十分ではなかったりします。
それを少し手間はかかりますが、少しデザインを調整してあげると、「分かりやすく」「綺麗」に見せることが出来ます。
デザインを調整するポイントは4つだけです。
これだけを守れば「分かりやすく」「綺麗」になります。
今回のブログ記事では、箇条書きを少しデザインを調整して見やすくする方法をご紹介します。
初心者に分かりやすくするため、図解を入れてご紹介します。


PowerPointの箇条書きを見やすくする4つの方法
1.行頭のビュレット(点)のサイズを大きくする
箇条書きを見やすくする1つ目のポイントは、行頭のビュレット(点)のサイズを大きくすることです。
ビュレット(点)のデフォルトの状態だと、プレゼン資料が見にくくなり、また箇条書きの文章によっては中黒としての点に見えたりします。
それを避けるためにビュレット(点)は大きくします。
ビュレット(点)のサイズを調整する具体的な方法をご紹介します。
ビュレット(点)のサイズを調整したい箇条書きのあるテキストボックス全体を選択します。

ホームタブにある箇条書きボタンをクリックします。

すると、テキストボックスが箇条書きの形式になり、行頭にビュレット(点)がつきます。

行頭にビュレット(点)のサイズを変更ですが、箇条書きボタンの横の三角のマークをクリックします。
クリックすると箇条書きの項目が出てくるので、その一番下の「箇条書きと段落番号」を選択します。

「箇条書きと段落番号」のダイアログボックスが表示されます。その中に「サイズ」という数字を入力する項目があります。ここがビュレットのサイズを調整するところになります。

サイズを大きくするには、「サイズ」という数字を大きめの%にします。
ここでは180にしようと思います。
「サイズ」に180と入力してOKボタンを押します。

すると、ビュレット(点)が大きくなります。

テキストボックスによっては、ビュレット(点)がテキストとズレてしまうことがあります。
そんな時は行間ボタンの横の三角のマークをクリックし、「行間のオプション」を選択します。

「箇条書きと段落番号」のダイアログボックスが表示されます。その中の体裁を選択します。

「文字の配置」の横の三角のマークをクリックしクリックし、「中央揃え」を選択しOKボタンを押します。

すると、ビュレット(点)とテキストがズレなくなります。

2.ビュレットと本文のスタート位置の距離を調整する
デフォルトだと、ビュレット(点)と本文のスタート位置の距離が離れていて見にくくなっています。
そのため、インデントを動かしてビュレット(点)とテキストのスタート位置を調整する必要があります。
テキストのスタート位置の目安としては、だいたい文字サイズの半分くらい、いわゆる半角スペースくらいの距離にするのが見やすくなると言われています。
ビュレット(点)と本文のスタート位置の距離を調整する方法を、具体的な方法をご紹介します。
インデントを動かすには、ルーラーを表示させておく必要があります。
ルーラーとはスライドの上の方と左のところに、目盛りのような数字が並んだものです。
もし表示されていなければ、スライドの中で右クリックし、「ルーラー」を選択して表示させます。

本文テキストの頭の位置にカーソルを持っていきます。
すると、ルーラーのところに3つのマーカーが表示されます。

その中の「左インデントマーカー」(真ん中にある下向きの三角)を、適切な位置までドラッグします。

これでビュレット(点)と本文のスタート位置の距離を調整することが出来ます。

複数の箇条書きの段落がある場合は、それぞれに対して同じ操作を行ってください。
以下が、同じ操作を行って、ビュレット(点)と本文のスタート位置の距離を調整した例です。

3.箇条書き全体の行間の調整
これは箇条書きに限ったことではありませんが、行間が詰まっていると窮屈に感じられ、文字同士が密着しすぎるとゴチャゴチャして読みにくくなります。
少し行間を広げてあげると、全体的にゆとりが生まれて見やすくなります。
行間の目安としては、1.1倍から1.3倍くらいに設定するといいとされています。
行間の調整の具体的な方法をご紹介します。
テキストボックスを選択し、ホームタブの中に行間ボタンの横の三角のマークをクリックし、「行間のオプション」を選択します。

段落のダイアログボックスが現れます。その中に「行間」という項目があります。ここが行願を調整する場所です。

今回は行間を1.3倍にしてみます。
行間の設定を「倍数」にし、1.3と入力しOKボタンをクリックします。


これで行間の調整が出来ます。

4.箇条書きの各段落間の間隔
デフォルトの設定では、箇条書き機能を使うと、段落同士の間隔が行間と全く同じ間隔になっていることがあります。
この状態だと、段落がどこで区切れているのか、文章のまとまりがパッと見ただけでは分かりにくくなります。
段落と段落の間隔を、行間以上にしっかりと広げてあげると、見やすくなります。
段落と段落の間隔の目安ですが、これは時と場合によりますが、だいたい12ポイントから24ポイントくらい離すと、距離もしっかりとれ、デザインのバランスも良いとされています。
箇条書きの各段落間の間隔の調整の具体的な方法をご紹介します。
テキストボックスを選択し、ホームタブの中に行間ボタンの横の三角のマークをクリックし、「行間のオプション」を選択します。

段落のダイアログボックスが現れます。その中に、「段落前」と「段落後」という項目があります。ここが段落間の間隔を調整するところです。
「段落前」とは、それぞれの段落の上の部分に余白の数字を入力するところで、「段落後」は、それぞれの段落の下の部分に余白の数字を入力するところです。
この2つのどれでもいいのですが、今回は「段落後」に余白の数字を入れます。
「段落後」の余白の数字ですが、今回は12にしてみます。
「段落後」に12と入力し(すると12ptという表示になります)、OKボタンをクリックします。

これで箇条書きの各段落間の間隔の調整が出来ます。

最初は慣れないかも知れませんが、この1~4の作業を行っていけば、一つ一つの作業はそんなに難しくないので自然と慣れて、読みやすい箇条書きが作れるようになります。

