openpyxlでWPS Spreadsheetのシート名を変更
WPS Office2はキングソフトが販売するオフィスソフトです。
そのWPS Office2でMicrosoft OfficeのExcelに該当する表計算ソフトがWPS Office2 Spreadsheetです。
WPS Office2 Spreadsheetを含めた表計算ソフトを使ってブックを作成したことがある方なら、ブックにシート名を変更して作業をした経験があるでしょう。
シート名を変更するのは、適切な名前を付けることでシートに含まれるデータや情報の内容が一目で分かりやすくなる、特定のデータや作業領域を効率的に管理するためにシート名を変更することで整理しやすくなる、他のユーザーと共有する場合に分かりやすいシート名を使用することでコミュニケーションがスムーズになる、そんなメリットがあるからでしょう。
通常、WPS Office2 Spreadsheetでブックにシート名を変更する場合は、WPS Office2 Spreadsheetを起動させてから、マウスでシートをダブルクリックしてシート名を入力します。しかし、この方法ではWPS Office2 Spreadsheetを起動させてマウスを使って操作する必要があり、時間も手間がかかります。
そこで、openpyxlを使えばWPS Office2 Spreadsheetを起動させることなく、ブックのシート名を変更することができます。
openpyxlは、Excelファイル（XLSX形式）を操作するためのライブラリであり、WPS Office2 SpreadsheetでもXLSX形式の読み込みと保存が可能です。そのため、Excelと同様にopenpyxlを使って作成したデータを扱うことができます。
今回は、openpyxlを使用して、WPS Office2 Spreadsheetでブックにシート名を変更する方法をご紹介します。
この方法をマスターすれば、WPS Office2 Spreadsheetでも効率的にブックのシート名の変更が出来ます。
今回の使用するPythonのファイル名は「sheet_change.py」とします。このプロセスはWindowsで実行しましたが、MacやLinuxでも同じ手順で行うことができます。
※お使いのパソコンにPythonとopenpyxlをインストールする必要があります。
インストールされていない方は、WindowsやMac、Linux（Ubuntu系）の各種OSのインストール方法を以下のブログ記事にまとめましたので、ご覧ください。
openpyxlでWPS Office2 Spreadsheetの新規ブック作成する方法
１.openpyxlで新規ブックを作成するサンプルコードをVS Codeにコピーする
このサイトでは、ブックを別名保存が出来るように、難しいプログラムの説明をすることはしません。
理由は、WPS Office2 Spreadsheetの作業の時間短縮にopenpyxlを使ってほしいと思うからです。
ですので、サンプルコードを準備しますので、これを最初にVS Codeに貼り付けてください。
その後に、シート名を変更する方法を説明します。
from openpyxl import load_workbook
wb = load_workbook('シート名を変更するブック名.xlsx')
ws = wb["変更するシート名"]
ws.title='変更したシート名'
wb.save('シート名を変更したブック名.xlsx')2.別名保存する前のブックを読み込む
別名保存する前のブックを読み込みます。
ここでは例として、以下のcreate_sheet.xlsxを読み込むことにします。
wb = load_workbook(‘シート名を変更するブック名.xlsx’)のシート名を変更するブック名に、読み込むブックであるcreate_sheet.xlsxを入力します。
コードは以下の通りです。
wb = load_workbook('create_sheet.xlsx')3.シート名を変更する行う
今回は、Sheetというシート名を表1にして、sheet_cange.xlsxというシート名を変更したブックを完成させます。
ws = wb[“変更するシート名“]の変更するシート名の部分にSheetと入力します。
コードは以下の通りです。
ws = wb["Sheet"]ws.title=’変更したシート名‘の変更したシート名に表1と入力します。
コードは以下の通りです。
ws.title='表1'そしてシート名を変更したブック名にして保存します。
wb.save(‘シート名を変更したブック名.xlsx’)のシート名を変更したブック名にcreate_sheet.xlsxと入力します。
コードは以下の通りです。
wb.save('sheet_cange.xlsx')以下は3に書いたコードをまとめたものです。
from openpyxl import load_workbook
wb = load_workbook('create_sheet.xlsx')
ws = wb["Sheet"]
ws.title='表1'
wb.save('sheet_cange.xlsx')4.VS Codeでプログラムを実行する
3で書いたプログラムをVS Codeでプログラムを実行します。
VS Codeの右上の▷ボタンをクリックします。
VS Codeの左側にsheet_cange.xlsxが現れます。
これでシート名を変更したブックが作成されました。
以下が、WPS Office2 Spreadsheeでsheet_cange.xlsxを開いた画面です。シートが追加されています。
