PDFファイルを編集するならCanvaがオススメ
PDFとは?
マニュアルなどの電子書類としてよく見かけるのはPDFファイルでしょう。
PDFとは、Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)の略語で、デジタル文書の保存形式のひとつです。
PDFファイルの特徴は、開く機種やOSを選ばず、Acrobat Readerなどに代表される多くのPDF閲覧ソフト(大体が無料です)があれば閲覧可能という点です。
しかもPDFファイルは、作成したコンピュータと異なる環境でも、レイアウトや書式を忠実に再現した表示・印刷するができます。
普通はOSやソフトウェアが異なるとレイアウトや書式は崩れてしまうのですが、PDFファイルにはそういうことがありません。
マニュアルなどの電子書類として利用されるのは、そういう特徴があるからです。
PDFを編集を行いたい場合
PDFを編集を行いたいと思うことがあると思います。
PDFを編集するソフトウェアは結構あります。
有名なのはAdobe Acrobat DCでしょう。
しかしサブスプリクションで月々プランだと、Acrobat Pro DCは2,948円、Acrobat Standard DCは2,728円と高額です。
その他のソフトも本格的なPDFファイルを編集するとなると有料になります。
無料では無理なのか、と思ってPDFの編集を諦める人もいるでしょう。
そんな方にオススメしたいのがCanvaです。
Canvaはオンラインデザインツールで、Webブラウザからデザインを作るWebアプリケーションです(スマホ版もありますが、性能はWeb版の方が上です)。
CanvaはPDFを読み込むことが出来ます。
そして編集することが可能です。
今回のブログ記事では、実際にPDFファイルをCanvaに読み込んで、どこまで編集できるのか、を検証したいと思います。
今回はLenovoのChromebookのLenovo IdeaPad Duet Chromebookに、Bluetoothのマウスをペアリングして、作業を行いましたが、CanvaはWebブラウザがあれば使用できるので、Windows、Mac OSX、Linuxなどのパソコンで同じ作業が出来ます。
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CanvaでPDF編集を行ってみる
①PDFファイルを読み込む
デザインを作成をクリック又はタップします。
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PDFをインポートをクリック又はタップします。

読み込みたいPDFファイルを選択し、開くをクリック又はタップします。
ここでは以下の、Adobe COMPで作ったPDFファイルを読み込むことにします。

するとCanvaにPDFファイルが読み込まれます。
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読み込んだPDFファイルをクリック又はタップします。
するとCanvaでPDFファイルが開きます。

②フォントなどの変更を行う
読み込んだPDFファイルですが、Canvaにないフォントは任意のフォントに変更されます。

これを変更できるかを試してみました。
テキストを選択し、フォントをクリック又はタップします。

するとCanvaで使用できるフォント一覧が出てくるので、お好きなフォントを選択するとフォントが変更できます。
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以下がフォントを変更を行った結果です。
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③図形の色の変更を行う
Canvaに読み込んだPDFファイルは、四角形などを図形と認識します。
選択したところ、色の変更も可能なのが分かりました。
図形を選択し、色の変更のアイコンをクリックすると色候補が出てくるので、お好きなものを選択します。
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以下が図形の色を変更した結果です。

④写真の変更を行う
Canvaに読み込んだPDFファイルは写真をしっかり認識します。
移動することも可能です

写真を消して、新たな画像を入れることも可能でした。
以下が私が描いたイラストを入れてみた結果です。
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一つのファイルだけで全てのPDFファイルがCanvaでPDFファイル編集可能とは言い切れません。
なので別のPDFファイルを読み込んで見て試すことにします。
以下のAdobe Spark Postで作ったPDFファイルをCanvaに読み込んでみました。
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正確に読み込めないPDFファイルもある
正確に読み込めない
読み込んでCanvaで開いたところ、透過した女性のイラストの背景が真っ白になっていました。

透過までは認識してくれないようです。これはCanva PROの背景リムーバで、又は女性のイラストの元データをその他アプリケーションで透過させてCanvaにアップロードするなどしないとダメのようです。
今回は、この女性のイラストはメディバンペイントで作ったので、このソフトで透過PNGにして、CanvaのPDFファイルに貼り付けてみました。

またテキストですが、一部画像として認識されていました。
一番上の部分は図形とテキストが一つの画像として認識されていました。

下のテキストも画像として認識されていました。
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これらはCanvaでテキストの入力、図形を作ったりして、初めから作り直すしかありません。
以下がフォントはCanvaに入っているものを使うしかないので変ってしまいますが、作り直したPDFファイルです。
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次は表計算ソフトで作ったPDFファイルをCanvaに読み込むとどうなるかを検証します。
今回は使用したGoogleスプレッドシートにあるテンプレートをPDFファイルにしたものを読み込みます。
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テキストのみ変更可能のPDFファイルがある
テキストのみ変更可能
読み込んだPDFファイルです。
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読み込んだPDFファイルですが、テキスト部分は各自選択できました。
しっかりテキストデータになっていましたので、変更は可能です。
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ただグラフなどの図形部分は一つになってしまっていて、これを色変更するなどは不可能です。
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Googleスプレッドシートでしか試していないので、その他表計算ソフトは分かりませんが、このソフトに関してはテキストのみ編集可能ということが分かりました。
CanvaでPDFファイルを編集してみた感想
使ってみて思ったのは、そのまま編集できるものもあれば、完全に全ての変更はPDFファイルの編集が出来ないものもあるということでした。
ただ一部のテキストなどが画像化していても、それを入力し直したりすれば、変更は出来るので、無料で使用できることを考慮すればCanvaはPDFファイルの編集がWebアプリだと思います。
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